2018年からの投資で、儲かっていないのは仕方ないです。
こんばんは、shiro-mameshibaです。
昨今の株価急落で、残念なことに含み損に転じてしまった方も多いと思います。
特に、2018年頃から投資を開始したインデックス投資家の方々は、その実感がより強いことでしょう。
自分だけが含み損を抱えている気分になり、心細くなるかもしれません。
しかし、改めてチャートを見なおしてみると、それもまた止むなしと思えます。
2018年からの市場平均(円換算)は、ほぼ利益なし
まず、2018年年初(1月3日)から2019年8月6日現在までの、楽天VTIの指標である「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」の値動き(ドル換算)をお示しします。
(MarketScreenerより:バンガード・トータル・ストック・マーケットETFチャート;2018年1月3日~2019年8月6日)
これを見ると、株価急落と入っても、ドル換算では、(2018年1月3日終値)2368.47$→(2019年8月5日終値)2475.70$と、まだ、+4.5%のプラスリターンに留まっているように、一見見えます。
(実際には、配当もあるため、もう少しリターン上がると思います。)
しかし、円換算の楽天VTIのチャートにすると、また景色が違って見えます。
(楽天証券より:楽天VTIチャート;2018年1月4日~2019年8月6日現在)
円換算である楽天VTIでは、(2018年1月4日基準価額)10,707円→(2019年8月6日基準価額)10,724円と、円高の影響で、この1年半で全く株価が動いていないのと同じ状態に戻ってしまっています。
ちなみに、同様に人気のある楽天VTはもっと悲惨です。
(楽天証券より:楽天VTチャート;2018年1月4日~2019年8月6日現在)
円換算である楽天VTでは、(2018年1月4日基準価額)10,631円→(2019年8月6日基準価額)9,756円と、これまた円高の影響で、ー11.1%の大きなマイナスリターンになってしまっています。
円換算の市場平均では利益がでていない
よく言われることですが、投資期間が長くなれば長くなるほど、アクティブ投資が市場平均を上回ることは困難になると言われています。
つまり、円換算の市場平均で利益が出ていない以上、ほとんどの投資家が、本当は利益が出ていないはずなのです。
おそらく、ほとんどの日本人米国株投資家は、ここ1年半の投資では、利益がないか含み損に突入しているはずなのです。
(もちろん、基準点をいつにするかで全く異なる景色が見えることをお断りしておきます。)
配当金でのリターンを公表したり、ドル換算での評価額でプラスリターンを公表されているブロガーの方々もいらっしゃいますが、おそらく、為替を考慮した円換算では、そこまでの利益は出ていないはずです。
だから安心してくださいとは言えませんが、損をしているのは、貴方だけではありません。
積立投資を初めてすぐの株価下落は、20年後の糧になる
株価がもとに戻ってしまったからと言っても、この1年半の時間と投資した金額が無駄になるわけではありません。
投資開始後の数年間が右肩上がりに成長するよりも、むしろ、株価が横ばい~下落してくれていたほうが、20年先を見据えた長期投資にとっては、むしろ将来の利益として帰ってくるはずです。
そのためには、決して株価下落時に売却せず、こつこつ積立を継続することが大切だというインデックス投資の原則を忘れないようにしましょう。
むすびに
楽天VTIを売りまくっている私が言っても何の説得力もないというご批判は大変ごもっともですが(苦笑)、一応、夫婦のiDeCoと積立NISAは、いまも変わらずことこつ積立を継続しておりますので、そこでなんとかご容赦ください。
結果的にですが、株価下落前に何となく危険を察知の売買を繰り返し、ここ数年は、300~500万円の投資額に対して、毎年20~65万円(4%~21%プラスリターン)の利益を上げています。
しかし、あくまでこれは邪道だと(これでも)分かっています。
この方法をとっているのは、来たるべきリセッションのために、被蓋を最小限に抑えるためキャッシュポジションを残しつつ、少額ずつの利益確定を繰り返すための投資方針をとっているからです。
いわゆる暴落待ち投資法ですが、結果的には、ボラタリティの高かったこの2年間では、現在まで、その方法が幸運にも成功しているだけのことです。
(昨日も、結果的に楽天VTIを安く買えましたが、ただの偶然です。)
(勉強がてら買ってみたSPDRゴールドも、幸運なことにわずかに値上がりしています。)
もし、ここ数年が、為替も含めて本当に右肩上がりに成長する市場であったならば、私の投資方法は、機会損失するだけのださい投資方法のはずでした。
あくまで、投資は正攻法でいきましょう。
願わくば、早めにリセッションに突入してくれると嬉しいのですが、まだまだ先なのかな・・・。