【注意】新型コロナは、やはり夏までに終息すると考える、その理由。

f:id:shiro-mameshiba:20200309173117j:plain


こんにちは、shiro-mameshibaです。

 

昨今のヤフコメ欄などを見ると、熱帯地方や夏である南半球でもコロナが感染した、という事実を持って、日本でも夏までにコロナ感染は終息しない、という意見の方が多いようです。

 

また、それを裏付けるかのように、2020年3月20日のニュースによると、WHOは感染拡大が続く新型コロナウイルスの終息時期について、「夏になればインフルエンザのように消えてなくなるだろうという希望的観測は間違っている。そうなる証拠は今のところない」と述べた、とあります。

 

 

このWHOの発言に間違いはないでしょう。

 

 しかし、正確でもないと考えます。

 

 

つまり、この発言は、発言自体に間違いはないものの、受け取り側の拡大解釈だと私は捉えています。

 

 

今回は、その理由(私が夏までにコロナ騒ぎが終息すると考える理由)について述べてみます。

 

 

インフルエンザは暑い地方でも感染する

 

さて、同じように、日本において毎年冬季に流行する感染症に、インフルエンザがあります。

 

このインフルエンザですが、日本では冬のみに流行が見られますが、熱帯地方では、実は、通年性に感染がみられるのです。

 

その点について研究された論文は何本かありますが、その中で最も分かりやすい表現だった1本をご紹介します。

 

 インフルエンザは日本のような温帯地域では低温・低湿季に流行しますが,これは空気中のエアロゾル内でのインフルエンザのsurvivalに適しているということで,この条件でなければ増殖できないという訳ではありません.むしろ,多雨・多湿の熱帯地域,あるいは亜熱帯地域では,ウイルスの生存力(survival)や伝播(trans-mission)は低下するものの、発生率は高いことが世界78地域での調査研究で報告されています.事実,インフルエンザウイルスは,33~34℃の環境下での発育鶏卵に接種した臨床検体から分離されます、また,インドやタイではインフルエンザの発生は通年性に認められセネガルやナイジェリア,あるいは台湾では雨季に発生率が高いことが知られています.
 世界の熱帯地域間では常にインフルエンザウイルスが循環・播種されており,ウイルスの供給が途絶えることはありません.これは,熱帯地域から循環してきたウイルスが低温・乾燥環境で生息・伝播することにより流行ピークを形成する温帯地方の流行とは異なる生態学です.“ cold-dry”と“humid-rainy”の2つの条件がインフルエンザの流行に関与する,と考えられます.

 

インフルエンザ Vol.16.2015.181 より

 

要約すると

 

 

  1. インフルエンザは、低温・低湿環境(日本の冬にあたる)だけではなく、高温・高湿環境(熱帯地方)でも 流行する。むしろ、熱帯地方では通年性に流行が見られる。
  2. インフルエンザウイルス自体は常にどこかで存在しており、日本の冬季の流行の季節性は、低温・低湿環境(cold-dry)と高温・高湿環境(humid-rainy)の地域の間で、ウイルスが伝播されるために起こる。

 

 

というわけです。

 

インフルエンザは、季節の変動の中で消滅する

 

つまり、もともとインフルエンザウイルスは、高温・高湿環境は得意なのです。

 

 

そして、低温・低湿環境において、最も感染力が高まるのです。

 

 

 

さて、ここで一つ疑問が出てきます。

 

 

それならば、日本本州で、夏期にインフルエンザがほとんど見られないのは何故でしょうか?

 

 

 

実は、ここのところは、あまり良くわかっていないのです。

 

 

おそらくですが、低温・低湿環境の冬から、高温・高湿環境の夏に移行する間の、春と秋の気候(適温・低湿度)が、おそらくウイルスにとっては生存に適していないため、そこで繁殖の連鎖が途絶え、自然に消滅しているのだと思われます。

 

 

これは、インフルエンザに限らず、どのウイルスにも言えます。

 

 

ウイルスは、本来とても弱い存在です。

 

繁殖に適した環境の中でしか増えられない。

 

 

したがって、環境変化が顕著な四季がある地域では、多くのウイルスは一年中存在することが困難なのです。

 

新型コロナウイルスにも当てはまるか?

 

上記は、あくまでインフルエンザウイルスや他の風邪のウイルスの場合です。

 

本年発見されたばかりの新型コロナウイルスにも同じことが言えるかどうかは、世界中のどんな専門家にも、断言することは出来ません。

 

 

だから、WHOは、「夏になれば終息しますか?」と聞かれれば、「それは分からない。(終息するというのは)希望的観測だ。」、と答えるしかないのです。

 

 

つまり、「夏以降も終息する可能性は低い」、とは言っていない、いわば受け取り側の拡大解釈だと、私は考えるのです。

 

 

そして、同じコロナウイルス属のSARSや他の風邪ウイルスは、季節の変化の中で自然に流行が終息しましたし、MERSは今でも散発的に見られますが、ある特定の地域だけで、爆発的に感染する徴候は今の所ありません。

 

 

新型コロナウイルスも、当然、同じコロナウイルス属の特性を有していると考える方が自然でしょう。

 

 

だから、私は、新型コロナウイルス感染が、おそらく夏までには自然と終息すると、いまでも考えているのです。

 

むすびに

 

とはいっても、いつ流行が終息するかは、確かに、誰にも断定できません。

 

 

私は、他のコロナウイルス属の特性から、季節の変動の中で終息する方が可能性は高いと考えますし、日本と同じ四季のある米国でもそうであろうと予測しますが、実際はそうではないかもしれません。

 

 

最近出てきた、コロナ騒ぎをきっかけにハイ・イールド債がはじける、という話も、たしかに気がかりです。

 

 

大切なのは、どちらのストーリーになっても、命や生活に大きな影響がないようにすることです。

 

 

私は、ここでリスクをとっても、失うものが少なく(数年で回復する)、得るものが大きい(コロナが夏までに収束すれば、株価は急騰)と考えたまでです。

 

 

相場に残るも、一時撤退するも、各自のキャッシュポジションとライフステージに合わせて、自分で考えて、各々が正しいと考える戦略をとることが大切です。