【個人的超朗報!】専門医試験、合格しました(∩´∀`)∩ワーイ

f:id:shiro-mameshiba:20191119133806j:plain


こんにちは、shiro-mameshibaです。

 

半年ほど前から取り組んでいた、専門医試験が先日行われ、なんとか無事に、合格の通知を頂くことができました(^_^)

 

しばらくぶりの資格試験でしたが、やっぱり受かると嬉しいものです。

 

専門医資格は階段式

 

ちょっと専門的な話になりますが、今回受験した専門医試験は、私の専門分野(speciality:スペシャリティー)である小児科の、さらに一個上の、細分化専門分野(subspeciality:サブスペシャリティー)の試験に当たります。

 

f:id:shiro-mameshiba:20191119151416j:plain

専門医資格は階段式になっており、医師免許小児科専門医資格を所有した上で、数年間の指定施設での研修や論文作成、学会発表の実績があって初めて、サブスペシャリティー試験の受験資格が与えられます。

 

世の中には、専門医資格などなくても構わない、と仰る先生もいらっしゃいますが、受験資格を得るまでの時間や実務経験、査読論文作成は決して容易いものではありません(経験したから、間違いなく断言できます。)。

 

試験自体もかなり難関ですので、これを持っているだけで、少なくても、そこそこには確かな経験と知識を持っている医師だと考えて間違いありません(だから名医だとまでは言えませんが)。

 

なので、一般の方が病院を受診する際には、その疾患分野の専門医資格を持った医師かどうかという点が、病院選びの良い参考になると思います。

 

専門医のコスパは非常に悪い

 

 またここで、投資家目線で、専門医資格取得までのパフォーマンスを考えてみましょう(笑)

 

 まず、金銭的な部分では、受験料50,000円、受験時の会場までの交通費+宿泊費が約50,000円、合格した際の登録料が25,000円かかりますので、支出計125,000円となります。

 

これに更に、5年毎に専門医資格の審査料+更新料が生涯50,000円/5年かかります。

 

一方、資格を得ることで、専門医加算として、給与に毎月5,000円がプラスされます。手取りでいうと、3,000円/月(36000円/年)程度でしょう。

 

プラスはこれだけです(笑)。

 

え~、もう比べるまでもありませんが、受験年だけでいうと、36,000125,000-89,000円大赤字です。

 

今後、5年毎の収支でいえば、専門医加算 36,000×5ー更新料 50,000=130,000円/5年=26,000円/年のプラスにはなります。

 

しかし、受験資格を得るまでの論文作成 約300~500時間、受験書類(症例要約)作成 約100時間、試験勉強 約300時間、認定施設での数年間の実務経験を考えると、とても、僅かな専門医加算だけでペイできるものではありません。

 

つまり、コスパだけで考えたら、専門資格というものは、とてもコスパが悪いものだと断言できます(笑)。

 

投資家視点ならば、こんな効率の悪い資格取得に時間を費やすよりも、この時間を医師免許をフル活用してバイトしたほうが、数百万円~1,000万円程度の稼ぎになるのでお得、といえるのかもしれませんね(笑)

 

 

なお、余談ですが、米国については、一般医の平均給与が約20万$(約2,200万円)に対して、専門医が約30万$(約3,300万円)と、待遇面でかなりの優遇がありますので、専門医を目指すメリットは十分にあると言えます。

 

専門医資格は、あくまで自分のため

 

上記の通り、専門医資格取得は金銭的には決して割に合いませんし、専門医は国家資格でもないので、資格があるからと言って、何か特別な手技が許可されるものでもありません。

 

ただし、資格を取るまでに学んだ、知識や実務経験、論文作成のノウハウ、そして何より、ご指導いただいた先生方との繋がりというものは、資格試験のきっかけがなければ、なかなか得難いものですし、それらすべてを含めて、自分のためになっていますし、ひいては、これから自分が診察する患児たちのためになると考えます。

 

たしかに、今回、専門医試験で学んだ疾患は、数万~数十万人に一人の疾患や、世界に数例しかない報告の病気ばかりですこんな疾患学んで意味あるのかなあと何度も挫けそうになりましたが、これらの疾患を知らないまま過ごせば、これからの医師人生で、そのレアな疾患の子どもたちを見過してしまうかもしません。

 

今後数十年の医師人生の中でも、自分がそれらの疾患を見つけられる数はそう多くはないかもしれませんが、資格取得においては、合格の結果だけではなくて、資格を得るまでの過程こそ大切であり、その意味で、専門医資格には重要な意味があるのだと、shiro-mameshibaは信じています。

 

 

つまり、キング・クリムゾンではなく、ムーディー・ブルース的な生き方こそ大切なのです。

 

むすびに

 

とはいっても、さすがに齢30代半ばも過ぎると、長期間の寝不足と試験勉強はさすがに堪えました(笑)

 

しばらくは、ちょっとゆっくり過ごします。

 

とりあえずは、専門医試験終了祝に買ったsurface laptop2を、今夜開封の儀するのがとても楽しみです(笑)