銀行・NISA編 -受験や婚活に悩む前に、さっさと投資を済ませよう②

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つみたてNISA開設の視点からみた住信SBI銀行と楽天銀行の比較(NISA編)

 

こんにちは。 

 

前回の記事の続き②です。

 (投資初心者向けの内容になります。お詳しい方はスルーしてください。)

 

投資開始前に、まず必要な準備 

 

つみたてNISA、iDeCoを開設するためには、銀行口座、NISA口座、iDeCo口座の3つを開設する必要があります。

 

口座開設や口座維持費は無料です

 

(※つみたてNISAでは、どちらも無料です。iDeCo口座では、証券会社に対しての手数料は無料ですが、国民年金基金連合会に対して、開設時手数料として2777円が開設時にかかります。また、国民年金基金連合会と信託銀行に、合計167円/月だけですが、手数料がかかってしまいます。(2018年8月16日記事追加しました。))

 

証券口座を開くことは、初心者の方にはこれだけでハードルが高くて怖く感じることだと思いますが、ここだけで怖いことは何もありません。

 

(ネット証券会社なら)

商品を押し売りするような、販売催促の電話も来ません

どうかご安心ください。

 

ここで、ハードルが高い、面倒だと感じて手が止まってしまう方も多いと思いますが、実際の申し込みの手続きはそれほど手間ではありませんし(1時間くらいです)、画像付きで手続き方法を紹介されているサイトも沢山ありますので、将来の不安を軽減するためにと思って、ここだけはなんとか頑張ってみてください。

 

NISA口座とiDeCo口座は、別々の証券会社で作れます

 

前回も書きましたが、NISA口座とiDeCo口座は、それぞれ別の証券会社で開設できます

 

管理するサイトも基本的には別々(楽天証券は同一サイトで確認できます)です。

取扱商品もNISAとiDeCoで異なります

 

NISA口座の説明

 

NISA口座銀行から証券会社への投資資金の移動の手間が(少しだけ)必要です

 

NISA口座に連動する銀行は、もともとお持ちの地方銀行やゆうちょ銀行でも構いませんが、住信SBI銀行(以下SBI銀行)や楽天銀行は、それぞれSBI証券楽天証券に連動して銀行‐証券口座間でタイムレスに資金移動が無料で可能であったり、金利が他の金融機関よりも比較的高く、コンビニATM引き落とし他行宛振込手数料が手数料無料(条件あり。後述。)で使用可能だったりと、一般銀行よりもメリットが多いので、これを機に一緒に開設しておいた方が良いでしょう。

 

なお、SBI証券に限ってはSBI証券ATMカードを発行することで、銀行を介さずに、直接、セブン銀行(またはゆうちょ銀行)のATMからSBI証券に入金することもできるため、銀行開設は必須ではありません

(※楽天証券は証券会社のATMカードはありません(2018年8月現在)。)

 

しかし、手数料や無料となる時間帯が、SBI銀行を介したほうが条件が良い(下記)ので、やはり、同時に銀行口座開設をおすすめします

 

SBI証券 ATMカードの手数料と無料条件

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SBI銀行 ATMカードの手数料と無料条件

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iDeCo口座の説明

 

企業に勤めている方公務員の方のiDeCoでは給与引き落としになります。 

 

しかし、主婦や自営業の方のiDeCoでは、やはり銀行からの引き落としが必要になります。

 

その際の引き落とし銀行は、都市銀行地方銀行、ゆうちょ銀行は使用できますが、SBI銀行は使用できませんのでご注意ください。

楽天銀行は使用できます)。

 

(2018年10月22日訂正)

2018年9月1日から住信SBI銀行もiDeCo口座の口座振替に対応しましたので、上記の記事内容の訂正と修正をさせていただきます

 

SBIグループと楽天グループ

 

これらを踏まえたうえで、実際に、SBIグループ楽天グループのどちらで銀行口座、NISA口座、iDeCo口座を開設した方が良いのかについて、2回に分けて、それぞれメリット・デメリットを書いてみます。 

 

まず今回は、銀行口座、NISA口座 の選び方です。

 

つみたてNISA開設の視点からみたSBI銀行と楽天銀行の比較(NISA編)

 

まず、NISA口座での取扱商品は、SBI証券楽天証券も大きな変わりはありません。

 

それ以外の所でそれぞれメリット・デメリットがあります。

 

まず、簡単な結論をお示しします。 

 

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この図については、最後にまた説明します

 

SBI銀行・証券と楽天銀行・証券のそれぞれのメリットについてまとめます。 

 

SBI銀行・証券のメリット・デメリット

 SBI銀行・証券

 メリット

 1.ATMで3万円未満の預け入れも無料

  (毎月のつみたてNISA予算が3万円未満の人にはSBI銀行・証券の一択!)

 2.ATMで引き出し手数料が安い(1回108円、条件達成で無料あり)

 3.預金残高30万以上でスマートプログラムランク2

(ATM引き出し月5回無料、振込手数料月3回無料)を達成できる。比較的条件が簡単。

 4.外貨為替手数料が安い(米国1ドル:4銭) 

 5.SBI証券IPO申込みは預金残高に応じて確率が高まる

 

 デメリット

 1.金利が(比較的)安い

  (ハイブリッド金利:0.010%。1000万円預金で1,000円/年。)

 2.NISAとiDeCoは別のサイトでそれぞれ管理しなければならない。 

 

SBI銀行・証券 メリットの説明

.ATMで3万円未満の預け入れも無料

 (毎月のつみたてNISA予算が3万円未満の人にはSBI銀行・証券の一択!)

ATMで引き出し手数料が安い(1回108円、条件達成で無料あり)

 

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上の画像の通り、SBI銀行では3万円未満のATM預け入れが無料で、引き出し手数料も格安です。(楽天銀行では、3万円未満の預け入れが有料です。)

 

したがって、NISA口座と連動して利用する場合で、毎月のつみたてNISA予算が3万円未満の人にはSBI銀行・証券の一択と言ってよいでしょう。

 

預金残高30万以上でスマートプログラムランク2

(ATM引き出し月5回無料、振込手数料月3回無料)を達成できる。比較的条件が簡単。

 

SBI銀行楽天銀行には、預入金額や証券会社との取引によってATM手数料他行振り込み手数料が無料になる仕組みがあり、それぞれスマートプログラムハッピープログラムと呼ばれます。

 

SBI銀行スマートプログラムの説明

 

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細かいところで違いがあり、楽天証券のハッピープログラムと比較すると、スマートプログラム預金残高30万以上でランク2ATM引き出し月5回無料振込手数料月3回無料を達成できるため、比較的条件が簡単といえます。

 

そのため、ATMでの引き出しが多い方、家賃振り込み等で他行振り込みが多い方ではSBI銀行がお勧めです。

 

 

外貨為替手数料が安い(米国ドル:4銭) 

 

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SBI銀行の外貨為替手数料は極めて安く、米国ドル1ドルにつき4銭(2018年7月現在)となっています。そのため、ドルから直接、米国株や米国ETFを購入したい方にとっては、SBI銀行がお勧めです。

 

. SBI証券IPO申込みは預金残高に応じて確率が高まる

 

2015年に私がSBI証券に口座開設してから、IPO(新規公開株)に欠かさず応募しています。

 

IPO(新規公開株)について簡単に説明すると、これから上場する企業が初めて株式を市場に公開する際にそれぞれの証券会社にお願いして、特定の数の株式を初めて販売することを意味します。

 

IPOの抽選申し込みには手数料も資金拘束もなく、当選した場合、購入した当日にそのまま売ってしまう方法での勝率は約90%と言われており、利益は大体数万~数10万円中には100万円超えも!)となるため、非常に人気のある投資方法で、そのため無料の宝くじなどとも呼ばれます。

 

SBI証券IPO申込みは預金残高に応じて確率が高まるため、預金残高が多い方にはお勧めですが、そこまでの予算がない方(具体的には1000万円)はほぼ当たりません

 

私の当選回数

2015年4本(預金800万)、

2016年2本(預金2000万)、

2017年2本(預金3000万)、

2018年0本(預金3200万)

 

でした。

リターンは20~60万円/年くらいです。

 

予算は増えているのですが、応募する人が多くなってきているためか、ここ最近は、年々当たりにくくなっている印象です。

 

預け入れ予算1000万円以上がある人には、SBI証券が良いかもしれません

 

※しかし、預金を無駄にしまっているという考えもあり、IPOのために資産を眠らせておくなら、楽天VTIを購入した方が良い、という意見もあります。

(1000万円購入、6%のリターンで60万円/年(税抜)の利益になります。しかし、IPOはほぼノーリスクなので、自分のような臆病者には良い投資方法です。)

 

なお、楽天証券でもIPOの取り扱いはありますが、ほとんどの場合は完全抽選方式ですので、(一応、IPO優遇制度もありますが、過去6カ月間における月間平均手数料が1.5万円以上、と一般の方にはまず達成できません。)まず当たらないと思われます。

 

SBI銀行・証券 デメリットの説明

 

金利が(比較的)安い

(ハイブリッド預金:0.010%。1000万円預金で1,000円/年。)

 

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詳細は下記の楽天銀行の方で書きますが、楽天銀行と比較すると、SBI銀行の金利は(比較的)安いといえます。

 

NISAとiDeCoは別のサイトでそれぞれ管理しなければならない

 

証券会社一般に言えることで、あまりデメリットとは言えませんがNISA口座とiDeCo口座は連動していないため、それぞれ別のサイトで管理が必要です。

 

しかし、楽天証券は一つのサイトで確認できます

(※楽天証券iDeCo口座を持っていないため、実際に確認していません。すいません)

 

 楽天銀行・証券のメリット・デメリット

 楽天銀行・証券

  メリット

 1.金利が高い(マネーブリッジで0.1%。1000万円預金で10,000円/年。)

 2.楽天スーパーポイントが獲得できる(最大3倍)

 3.(2018年夏~)楽天スーパーポイント投資信託が購入できる

 4.表示がわかりやすく、初心者向け。

   NISAとiDeCoを同一画面で確認できる。

 

 デメリット

 1.ATMで3万円未満の預け入れが有料(1回216~270円)

  ⇒ 月のつみたてNISA予算が3万円未満の方にはおすすめできない

 2.ATMで引き出し手数料が高い(1回216~270円、条件達成で無料あり)

 3.ハッピープログラムの条件が、SBI銀行よりもやや厳しい。

  (預金残高50万以上でPr基準(ATM引き出し月2回無料、

   振込手数料月2回無料)を達成できる。)

 4.外貨為替手数料が(比較的)高い(米国1ドル:25銭)

 

楽天銀行・証券  メリットの説明

 

金利が高い(マネーブリッジで0.1%。1000万円預金で10,000円/年。)

 

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一般的に、ネット銀行は、通常の地方銀行等とは比較にならない高金利ですが、なかでも楽天銀行は、楽天銀行楽天証券を連動させたマネーブリッジを使用すると年0.10%と、破格の高金利です。

 

これは、SBI現行のハイブリッド預金(0.010%)からみても10倍の差があります。

 

(※2018年7月現在です。実は、SBI銀行も2015年まで同程度の金利でしたが、その後、政府のマイナス金利政策に伴って、徐々に金利が下がってしまいました。NISA口座を作ってからでしたのでどうしようもないことですが、とても残念な気分です。そのため、将来的には、楽天銀行金利も下がることも十分予想されます。)

 

楽天スーパーポイントが獲得できる(最大3倍)

.(2018年夏~)楽天スーパーポイント投資信託が購入できる

表示がわかりやすく、初心者向け

  NISAとiDeCoを同一画面で確認できる。

 

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楽天銀行でハッピープログラムのVIP基準(残高100万円以上、または取引20件以上)以上を達成すると、楽天スーパーポイント通常の3倍多く獲得できます。

 

そのため、楽天でお買い物をする方にとっては、楽天証券と相性が良いでしょう。

  

また、2018年夏からは、つみたてNISAでも楽天スーパーポイントで購入可能となるようです。

(期間限定ポイントは使用不可)

 

前述の通り、楽天証券はつみたてNISAとiDeCoを一つのサイトで確認できます。

 

(※楽天証券iDeCo口座を持っていないため、実際に確認していません。すいません)

 

楽天銀行・証券 デメリットの説明 

ATMで3万円未満の預け入れが有料(1回216~270円)

ATMで引き出し手数料が高い(1回216~270円、条件達成で無料あり)

 

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楽天銀行では、ATMで3万円未満の預け入れが有料(1回216~270円)で、1回の引き出し手数料もSBI銀行(1回108円)と比較すると割高です。

 

ここが、楽天銀行の最大のデメリットです

 

月々のつみたてNISA予算が3万円未満の方にとっては、楽天銀行は手数料分不利ですので、SBI銀行の一択となります。

 

(※ただし、ゆうちょ銀行等を使えば回避可能です。ゆうちょ銀行、イオン銀行SBI銀行等に一旦入金し、楽天証券に資金移動すれば、3万円以未満でも手数料無料となります。

 したがって、月々のつみたてNISA予算が3万円未満の方で、どうしても楽天証券のつみたてNISA口座を利用されたい方は、一旦、楽天銀行以外のほかの銀行を経由するか、1回の入金金額を3万円以上にしましょう)。

 

ハッピープログラムの条件が、SBI銀行よりもやや厳しい

(預金残高50万以上でPr基準(ATM引き出し月2回無料、振込手数料月2回無料)を達成できる。)

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前述の通り、楽天銀行のハッピープログラムの条件は、SBI銀行よりもやや厳しく、銀行単体の魅力で見た場合は、SBI銀行がお勧めです。

 

4. 外貨為替手数料が(比較的)高い(米国ドル:25銭) 

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こちらも、前述の通り、SBI銀行(米国1ドル:4銭)と比較すると割高です。

 

したがって、将来的にドル換算して直接、米国個別株や米国ETFを購入してみたい方にはSBI銀行がお勧めです。

 

なお、つみたてNISA、iDeCoで購入できるのは投資信託のみですので、米国個別株や米国ETFを購入したい方は、一般口座または特定口座からの購入となります。 

 

結論 つみたてNISA で、SBIと楽天グループのどちらを利用するか

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SBI銀行・証券をおすすめの方

 

  • 月の預け入れ・つみたてNISA投資額が3万円未満の人
  • 1000万円以上の残高があり、IPOに申し込みたい人
  • 将来的に、外国株・ETFを直接買ってみたい人
  • 家賃振り込みやネットショッピングで毎月定期的な他行振込が多い人
  • ATMでの引き出しを月に何度もする人

 

楽天銀行・証券をおすすめの方

 

  • 月の預け入れ・つみたてNISA投資額が3万円以上の人
  • 預け入れ金額50万円以上が可能な人
  • 楽天スーパーポイントを使用する機会がある人
  • 少しでも高い金利が欲しい人

 

SBI証券を開設したい方はこちら⇓

 

SBI証券iDeCo口座開設はこちら⇓

 

楽天銀行を開設したい方はこちら⇓

楽天銀行

 

以上、つみたてNISA開設の視点からみたSBI銀行と楽天銀行の比較でした。

長くなりましたので、いったんここで終了します。

 

 

次回は、iDeCo開設の視点からみたSBI銀行と楽天銀行の比較(iDeCo編)です。

 

(今回使用した図や表は、すべて各銀行・各証券会社のホームページから得たものです。すべての権利は、各銀行・各証券会社に存在します。情報は2018年8月現在のものであり、今後変更される可能性があります。)