最優先じゃない投資はさっさと済ませて、あとは人生を真剣に楽しもう
投資を済ませる、とはどういう意味か?
まず、投資の目的は何でしょうか?
『何億円も大儲けをして、ぱっと早期リタイヤをして、ぜいたくな暮らしがしたい。』
無理です。
少なくても、私はその目的をかなえる方法は知らないので、教えて差し上げることはできません。
ごめんなさい。
ここでいう目的は、
『老後に、若い時と同じ生活レベルで、90~100歳まで生きても生活の不安がない。』
ことを目標とします。
さらに具体的に言えば、
『定年退職した段階で、(退職金を抜いて)金融資産として5000万~1億円/人を達成すること』
を目標とします。
この目標を達成するために必要な手順を整えることを投資を済ませる、と当ブログでは表現しています。
投資に必要な手順
投資に必要な手順は、たった3つです。
ひとつひとつ、順を追って説明します。
(投資の初心者向けに書きますので、とてもおおざっぱな説明になりますが、ご容赦ください。)
1.つみたてNISAとiDeCoについて学ぼう
まずは、つみたてNISAとiDeCoの2つの投資制度について学びます。
いきなり横文字が出てきて、この段階ですでに面倒に思うかもしれませんが、どうしても、投資にはある程度の知識は必要になってしまいます。
ここはなんとか、頑張ってください。
2つとも、国が国民に投資を促進するために定めた制度です。
公式HPの説明がわかりやすいため、リンクします。
この2つのリンクは、最後に読んでもらってもよいように以下の記事を書いていきますので、まずは、今回の記事を一番下まで先にご覧になってからでも構いません。
iDeCoについて(iDeCo公式サイト:国民年金基金連合会)
NISAとiDeCoについて
正式名称は、
NISAが「日本版少額非課税制度:Nippon Individual Savings Account」
iDeCoが「個人型確定拠出年金:individual-type Defined Contribution pension plan」
といいますが、難しい言葉は覚えなくてよいです。
ごくごく簡単に言えば、国が国民に
「貯金ではなく、投資をしましょう。その投資で稼いだ分は、無税にしますよ。」
と定めた制度です。
それぞれ、つみたてNISAでは年間40万円まで20年間、iDeCoでは年間14.4~81.6万円まで40年間、最長で非課税で投資が可能な期間となります。(年金受給開始時期の変更に伴い、今後、非課税投資期間は変更されていく可能性は高いと思います。)
対して、通常の株式投資では、儲かった分の20%を税金として納めなければなりません。
ですので、合計で年間54.4~121.6万円(=4.53~10.13万円/月)まで投資でき、それで儲かった分が非課税となる投資が可能になります。(正確に言うと、iDeCoは非課税額に上限がありますが、まずはこの程度の理解で大丈夫です。)
しかも、(所得がある方では)iDeCo投資額は全額所得から控除されますので、投資額の20~40%程度が、この時点ですでに儲かっているようなものです。
今話題のふるさと納税以上に、やらなきゃ損です。
なぜ、NISAとiDeCo制度が作られたの?
我々の住んでいる日本の将来を考えてみると、少子高齢化はますます進行することが予想されておりその時代の若者が、高齢者を支える、という仕組みの年金制度は今後、受給年金額がますます減少していくことがほぼ確実だと予想されています。(逆に、年金制度が崩壊して1円ももらえない、という所まではいかないと考えます。)
出典:国立社会保障・人口問題研究所 H29 将来人口予想より
国民不安や政治不信を招きたくはないので、おおっぴらには国は言えませんが、 このままでは、この予想は残念ながらほぼ確実に現実化するでしょう。
(大規模な移民制度の導入等により状況が改善する可能性もありますが、国民の反対や副作用も多く、容易ではないでしょう。)
国は、きちんと(昔から)対応策を作っておきましたよ、という言い訳づくりのために(投資リスクを国民に押し付けて)NISAとiDeCoが導入された
と考えてよいと思います。
つまり、NISAとiDeCoを済ませておかないと、一般の方が、老後を安心して暮らせなくなる時代が、ほぼ確実に来てしまうことが予想されているのです。
逆に言えば、できるだけ若いうちにNISAとiDeCoをさっさと済ませてしまえば、冒頭で述べた通り、
『定年退職した段階で、(退職金を抜いて)金融資産として5000万~1億円/人を達成すること』
という目標を(おそらく)達成できるのです。(詳しい説明については、次回以降に説明していきます。)
投資は1年でも早い方が有利なので、さっさと済ませてしまいましょう。
2.銀行口座、つみたてNISA口座、iDeCo口座を開こう
つみたてNISAとiDeCoを始めるには、銀行口座、つみたてNISA口座、iDeCo口座の3つの口座を開設する必要があります。
どの銀行や証券会社を開いたらよいかという点について詳しい説明は、次回以降の記事に書いていくので、ご参照ください。
iDeCo開始の際には、企業にお勤めの方や公務員の方ではお勤め先の事業主に証明書をご記入いただく必要がありますので、詳しくは、各お勤め先の担当部署の方に説明を聴いてみてください。
iDeCoは、国が定めた制度です。
iDeCoを始めることは、恥ずかしいことでも卑しいことでもありません。後ろめたいことは何もありません。
日本人は、投資に対してやましいことをしているように感じる気持ちはとてもわかりますが、将来の自分と家族の安心のために、1日でも早く、堂々とiDeCoを申し込みしましょう。
3.あとは、毎月自動積立して、退職するまで忘れて人生を楽しもう
はじめに、投資に必要な手順は、たった3つ、と言いましたが、上の1~2が済ませてしまえば、ほぼ終了のようなものです。
あとは、ただひたすらつみたてNISA口座とiDeCo口座の両方で楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)という商品を積立購入の指示を出せばそれで、おしまいです。
あとは、投資のことなど退職する日まで忘れてしまっても構いません。
退職した日に、気づいたら、5000万~1億円が貯まっていた、というのが理想です。
(楽天VTIについても、次回以降に説明します。)
それで、本当にそんなに貯まるの?
過去100年の米国に投資したリターンを振り返ると、理論上はそうなります。
詳しくは、前回の記事と、
shiro-mameshiba.hatenablog.com
次回以降の記事をご参照ください。
shiro-mameshiba.hatenablog.com
むすびに
繰り返しになりますが、投資は人生において最優先にすることではありません。
もっと儲けたい方や、趣味で投資をしたい方は別として、投資はさっさと済ませてしまって、それよりも大切な人生のことについて、悩み、エネルギーを使った方が有意義な人生になると思います。
このブログも、さっさと投資の話を終わらせて、肝心の、『医師のボラテリティ』についてはやくお話ししたいです(笑)。