【超悲報】アビガン有効性を報じた論文撤回!?

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こんにちは、shiro-mameshibaです。

 

すでに数日前のニュースなので、ご存じの方も多いかもしれませんが、新型コロナウイルスに対してアビガン®富士フイルム)の有効性を報告していた唯一の論文が、撤回されました。

 

 

これを持って、アビガンの有効性については、現時点で、EBMに基づかないものとなります。

 

 

【悲報】アビガン有効性の論文撤回

 

www.nikkei.com

 

新型コロナウイルス感染症の治療を目的として、抗インフルエンザ薬の「アビガン」と同成分の薬を実際の患者に投与して有効性を確かめたとする中国の論文が、3日までに取り下げられたことがわかった。アビガンは富士フイルム富山化学が開発した薬。新型コロナ向けに国内でも治験や臨床研究が進む。現段階では効果が明確に否定されたものではないとみて国内の研究は継続する予定だ。

 

日経新聞 2020年4月3日 

 

 

 

なお、論文撤回の理由については、現時点では明らかになっていません。

 

 

 

研究段階で有効性を高めるような恣意的な調整が行われていたのか、それとも、研究者の一部が、アビガン製造の富士フイルム株を購入していたなどのインサイダーが疑われたためかなど、一切の詳細は不明です。

 

 

 

新型コロナウイルスに対して、唯一効果が報告されていたアビガンですが、この論文撤回により、現時点で、治療効果を医学的に確かめられた新型コロナウイルスの治療薬は、残念ながら存在しないことになりました。

 

やはり、コロナウイルスの治療は難しい

 

shiro-mameshiba.hatenablog.com

 

 

以前にも警告しましたが、新型コロナウイルスの新薬やワクチン報道につられて、株を購入するのは、私はオススメしません。

 

 

そもそも、風邪ウイルスの一種であるコロナウイルスは、変異がしやすく、治療薬やワクチン製造が非常に困難であることは、ちょっと考えただけですぐ分かります。

 

 

昔から、風邪の特効薬が出来たら、ノーベル賞ものだという言葉を聞いたことがあるでしょう。

 

 

(世界の人々の希望のために、製薬やワクチン開発の報道を定期的に流すことには意味があるとは思いますが、その実現性については、誰も論じていないことを考えると、本当に実現可能なのかどうかは、実は信憑性が低いのではないかと考えます)。

 

 

また、有効性が一度報じられても、後に撤回されれば、株価は暴落する可能性もありますし、そもそも、もし有効性のある新薬やワクチンを今後1年以上先に実現できたとしても、その前にコロナ流行が都市封鎖などの政策で自然消滅してしまえば、もはや、新薬やワクチンの必要性がなくなり、やはり株価は暴落してしまうからです。

 

 

もしそういった銘柄を試すとしても、資産のごく一部に限定しておきましょう。

 

 

むすびに

 

今回の報道は、アビガンが無効である、ということではありません。

 

そこは間違えないようにしてください。

 

あくまで、有効性を報告した論文が取り下げられた、というだけです。

 

 

本当に有効性があるのかないのか、本邦の治験は2020年6月末にまとめられるそうです。

 

「アビガン」治験の詳細明らかに 6月末にも終了 :日本経済新聞

 

 

アビガンの有効性の有無に関わらず、アビガン増産と各国からの受注のニュースだけで、肝心の富士フイルムの株価は急騰しているようですが、まさに、医療の実態から外れたマネーゲームのようです。

 

 

 

投資家を目指すのであれば、株価の上がり下がりではなく、あくまで、その企業の本質的価値を見て投資行動を決断しましょう。

 

 

 

ちなみに、本記事がshiro-mameshibaの記念すべき100記事目でした(笑)。