年収1,500万円医師のお小遣いは、おいくらなのか問題。
こんにちは、shiro-mameshibaです。
今回は、だいぶ久しぶりの医師生活の話題です(笑)。
私、shiro-mameshibaは、ここ数年(変動がありますが)の年収はだいたい約1,500万円(額面)です。
妻は、現在、育児のため専業主婦をしております。
さて、そんな我が家の夫婦のお小遣いは、おいくらでしょうか?
決して、東京カレンダーの記事で、妻が月15万円のお小遣いを要求するのが当然という話題に影響されたわけではありません。
shiro-mameshiba家の家計簿
我が家の家計簿をリストにしてみました。
はい、というわけで、年収1,500万円の我が家のお小遣いは、夫婦ともに5万円ずつです。
もしかしたら、思ってたよりも少ない、と思われるかもしれませんね。
しかし、私は、この程度の年収では、これが妥当なお小遣い額だと考えます。
内訳 収入
年収1,500万円(額面。ボーナス含む)の手取りは、約1,040万円/年くらいだそうです。
手取り月収にすると、約86万円になりますね。
だいたい、実感としても、給与明細に記載されている額は、これくらいかなと思います。
支出① 投資
さて、毎月の支出のうち、最も多いのは、夫婦の投資(積立NISA+iDeCo)+ジュニアNISAで、計16.6万円です。
ただし、ジュニアNISAは5年間限定なので、終了次第この額は不要となります。
支出② 夫婦のお小遣い
我が家ではお小遣い制をとっており、夫婦ともに5万円ずつのお小遣いです。
このお小遣いには、生活費や食費は一切含まれず、お互いが完全に自由にして良いお金にしています(ただし、化粧品・美容代・散髪費だけはここに含めます)。
年収1,500万円(額面)世帯のお小遣いとしては、少ないと思われるかもしれません(もしかして、ケチと思われるかも・・・(笑))。
しかし、夫婦ともにほぼ物欲がないため(笑)、個人の買い物はほとんどしません。
私の5万円は、そのまま、毎月楽天証券で楽天VTI 5万円分を購入するのに使っています。
あとは、極まれに洋服を購入したり散髪することにしか使わないので、せいぜい10万円/年くらいでしょうか。これは、独身時代の貯蓄(から得られる投資益)から支出しています。
妻は、化粧品代と、たまにユニクロで買い物と、(自分がプレゼントしたい)子供服くらいにしか支出しないので、毎月かなり余っているようです。
なので、毎月、「今月はお小遣いいらないよ」、と妻は言ってくれますが、何かのとき用に持っていてほしい、と少し無理にお渡ししています。
何人かの同僚医師にも聞きましたが(共働き含む)、だいたいみんな、不思議とこの5万円のお小遣いという家庭が多かったですね。
5万円というお小遣い額は、経験則から、この年収ではやっぱりこれくらいが妥当、という落ち着きどころなのかもしれません。
支出③ 生活費
我が家は賃貸住まいです。
駅から徒歩5分、ダイワハウスの築5年、70㎡の2LDK、駐車場2台込み、ネット代込みで家賃8.1万円とだいぶ安価で済んでいますので、ここは地方都市住まいの最大のメリットですね。
コンビニ徒歩数分、目の前には大きな公園もあり、とてものびのびとした環境で過ごすことができています。職場までも、車で10分とストレスない環境です。
ほぼ自炊ですので、食費もそれほどかけていません。
食費、光熱費、携帯代、雑費(こども費用、医療費等)、生命保険、車の任意保険、ガソリン代含めて、計9.9万円/月でした。
生命保険は、掛け捨ての収入保障保険(夫死亡時に、夫が60歳になるはずだった年齢まで毎月20万円おりる保険) で最小限にしています。
医師賠償保険は年間約5万円と高額ですが、仕事上やむを得ない必要経費と割り切っています。
支出④ 旅行積立金
ここは贅沢だと思いますが、夫婦共通の趣味が旅行ですので、毎月3.5万円積み立てています。
支出⑤ 親への仕送り
私(夫)の両親は定年退職しておりますので、毎月6.5万円仕送りしています。
ここはけっこうな額ですので、正直、負担感はかなり大きいですが、両親がこれまで私に費やしてくれた金額を思えば、これでも足りないと思っています。
また、妻の両親も、もう数年もすると定年退職になりますので、その後は同額を仕送りする予定です。
ただし、ほぼ同額のジュニアNISA(6.6万円/月)が終了するため、これと支出が入れ替わるだけで、支出総額は変わらなくなります。
ブログ村で、しばしばリタイアまでの将来設計の試算をされる方がおりますが、なぜ両親への仕送りの試算が入っていないのか、いつも不思議に思います・・・。
両親が裕福であるならば問題ないのかもしれませんが、職業柄、ほとんどの高齢家庭は、子世代から多少なりとも仕送りされている現実を見てきましたので、その試算は必須だと考えます。(別居親世帯を扶養に入れるためにも、仕送りが必須ですし。)
逆に言えば、自分達だけで老後の資金を貯めることを目標にする姿勢はとても立派ですが、リタイア後には無理せずに、自分が仕送りされる側になることも想定しておいても良いと思います。
支出計と預金
支出計54.6万円を収入から差し引いて、毎月の預金額は31.4万円となりました。
結婚してからの2.5年で、銀行口座に約1,000万円ほど貯まっていた記憶がありますので、だいたい正しい計算なのだと思います。
もしかしたら、収入は、今後、年齢と役職がつくと上がるかもしれませんが、逆に大幅に下る場合もある(大学病院勤務など)ので、このまま1,500万円で計算して考えておくのが無難でしょう。
そんなにためてどうするの、という疑問に対して
もしこの生活が、定年退職までこのまま約30年続いた場合は、貯蓄額だけで、31.4万円✕12(か月)✕30(年)=1億1304万円を達成できることになります。
いや~、夢がありますね(笑)。
ただし、現実には、そんな簡単な計算通りにはいきません。
なぜなら、子供一人の教育費が3,000万円と言われていますし、もし、新築1戸建てを購入するなら、土地+建物=5,000万円は見ておかなければなりません。
そうすると、計8,000万円が、上記預貯金から引かれますので、
1億1304万円ー8,000万円=3,304万円
と、実際には、約3000万円しか手元に残りません。
これは、夫婦2人が老後に暮らす額としては、必要十分ではありますが、決して裕福と言える金額ではないことがお分かりになるかと思います。
ましてや、子供2人以上、また、8,000万円のタワマンに住みたい、などの希望は、不可能ではありませんが、かなり厳しいと予想されます。
つまり、年収1,500万円程度で叶えられる生活は、子1人、新築の1戸建てありの場合では、お小遣い5万円がせいぜい妥当な額、というわけです。
何かを得るには、何かを捨てなければならない
無論、子供はいらない、マイホームは中古の2,000万円のもので十分、親に仕送りなど知るか!、ということであれば、毎月のお小遣いは、10万、15万円ずつとすることも、出来なくはありません。
ただし、それが可能なのは、働いて収入が得られる現役世代だけの話です。
リタイア後も、お小遣い毎月10万、15万円という額の生活は、計算上、決して維持できません。
しかし、現役世代にそれだけ散財してきた人が、リタイア後に節約を覚えるというのは無理です。
その先に待っているのは、老後破産による悲惨な最期でしょう。
たかが1,500万円程度の年収で勘違いして、生涯、夫婦がそれぞれ、毎月10万円以上のお金を自由にできるという考えは、非現実的な妄想であり、おそらく不可能でしょう。
セレブ婚を目指す方は、この事を、よくよく覚えておいてください。
東京カレンダーの妻の方に言っています(怒)!
とはいっても
ただし、上記計算では、あえて無視している点が2つあります。
一つは、子育て終了後、妻が再就職して収入が得られること。
もう一つは、毎月の投資額の30年後の利益です。
妻の再就職
もし妻が、子育てが一段落して再就職してくれたとします。
年収300万円、手取りで250万円だったとして、25年間働ければ
250万円✕25年=6,250万円
がさらに試算に上乗せされます。
30年分の複利
ここでは、子供のジュニアNISAは一旦置いておきます。
夫婦の投資10万円(積立NISA+iDeCo)+夫の小遣い5万円を今後30年間投資続けるとして、期待リターンを控えめに4%として計算した場合、
15万円✕12か月✕30年の複利(4%計算)=1億410万7,411円
に成長してくれることが期待されます。
(楽天証券 投資シミュレーションより)
これだけあれば、かなりのインフレがきてもおそらく大丈夫でしょう。
しかし、楽観的見積もりはあえて無視する
上記2点を考慮すると、リタイア時には、実際はかなりの余裕がある計算になります。
それこそ、月15万円のお小遣いを使っていても良いのかもしれません(笑)。
ただし、楽観的な見積もりはあえて排除します。
正確に言うと、上記の支出のほかにも、地方の足として必須の車の買い替えや家具、電化製品の買い替え、医師に避けられない数年ごとの引越し費用、その他諸々でお金は必要になります。
また、リタイヤ直前に大暴落が起きて、投資資産の評価額が30%になるかもしれませんし、私自身も、ある日あっけなく突然死するかもしれません。
大切なこと
大切なのは、贅沢をして生きていくことでも、リタイア時に大金持ちになっていることでもありません(そうなれれば良いですが・・・(笑))。
たとえ、どのようなシミュレーションでも、残された家族が、健康で、お金に大きく困ることなく、不安ない生活が送れるように準備をしておくことです。
そのため、私のポートフォリオは、かなりディフェンシブになっていると言えるでしょう。
逆に言えば、年収1,500万円で散財しなければ、これほどディフェンシブなポートフォリオでも、老後に無理なく生活できる予想ができているので、あえてリスクを取って大金を投資にかけなくて済んでいると考えています。(無論、日本では一般的な投資なし、貯金のみでは、かなり厳しくなりますので、投資は必須という立場です(一応、投資ブログですので・・・(笑))。)
むすびに
お小遣いの話からだいぶ横にそれましたが、年収1,500 万円世帯の現実の生活は、この程度です。
サラリーマンにとって年収1,000万円というのは一つの目標でしょうが、それで、セレブな生活など、決して出来ません。
生涯単身でいるつもりならば、ある程度は裕福な生活ができるのかもしれません。
しかし、たとえ使えるお金が多くなくても、家族といられる毎日を送れるということは、お金には代えがたい幸せなものだと、私は思います。
投資も、婚活も、選ぶのは自分です。
投資はじめる勇気も、婚活はじめる勇気も、どちらも同じくらい、人生に大切な乗り越える必要のある壁なんだと、shiro-mameshibaは考えます。