次の暴落は、米国でも中国でもなく、欧州ドイツから?
こんにちは、shiro-mameshibaです。
以前、私は、この『株価急落後の今後1か月くらいは、大暴落を予測するネット記事が大量製造されると思いますので、ご注意ください。』と書きました。
shiro-mameshiba.hatenablog.com
そんなことを自分で言いながらなんですが、私の心を大いに乱される記事が掲載されていたので、誰かお詳しい方で、私が安心できる説明をしてくれるブロガーの方がいたらと切に願い、該当記事を転載させて頂きます(笑)。
どなたか、ご解説、ご教授よろしくお願いします!
- 次の大暴落の引き金は、やっぱりドイツ銀行から?
- やばそうな理由①筆頭株主 海航集団のドイツ銀株全売却
- やばそうな理由② 海航集団 No.2 会長の怪死
- やばそうな理由③ ドイツ銀行 日本支社幹部の相次ぐ辞任
- やばそうな理由④ 米中貿易戦争の激化
- やばそうな理由⑤ ストレステストの公表
- やばそうな理由⑥ メルケル首相引退
- むすびに
次の大暴落の引き金は、やっぱりドイツ銀行から?
(MONEY VOICE より)
元ネタは、上記記事です。
ドイツ銀行の経営危機自体は、ここ数年ずっと指摘されてきたことなので、今更か、という感もありますが、改めてドイツ銀行の株価(下記)を確認したら、これはさすがにまずいんじゃあないか?、と思わずにはいられませんでした。
ドイツ銀行 株価チャート
(Google Financeより)
リーマンショック後の世界金融危機の直後の低迷はやむを得ないにしろ、現在の株価は8.94 EURと、2007年5月11日のピーク時117.96EURの1/10以下と、あのGEですら成し遂げていない、逆テンバガーを容易に達成しています。
これは、2009年世界金融危機後の株価18.35EUR(2009年2月20日)、2011年世界同時株安後の株価23.09EUR(2011年9月9日)をも下回っています。
ネタ元記事によると、
『同行のデリバティブ取引の総額は(中略)、日本円にしてほぼ7,900兆円という巨額な取引量であり、ドイツのGDPのざっと19倍という巨額なものです。
そのため、このデリバティブで大きな損害が出始めた場合には、「ドイツ一国の政府では到底救済できる規模ではない」とのかなり悲観的な指摘も出始めています。』(引用ここまで)
とのことで、聞くだけで明らかにやばそうな想像を掻き立てられます。
やばそうな理由①筆頭株主 海航集団のドイツ銀株全売却
(REUTERより)
2018年9月7日のロイターの記事によると、
『中国の複合企業、海航集団(HNAグループ)が保有するドイツ銀行(DBKGn.DE)株をすべて売却する方針だと伝えた。』(引用ここまで)
とのことです。
海航集団は、ドイツ銀行の大株主で、一時ドイツ銀行全体の約9.9%の株を所有していました。
しかし、海航集団自身の株価低迷もあり、徐々にドイツ銀行の持ち株比率を約7.6%まで下げていましたが、とうとうこれを全て手放す方針が発表されたという事です。
(海航集団5年チャート ブルームバーグより)
やばそうな理由② 海航集団 No.2 会長の怪死
(産経新聞より)
海航集団の 会長であった王健氏(56)が、2018年7月3日滞在先のフランスで転落死されました。
当局の発表では、あくまで事故死であり、不審な点はないと発表されています。
しかし、株価低迷時期にも重なり、様々な噂があるようです。
やばそうな理由③ ドイツ銀行 日本支社幹部の相次ぐ辞任
(ブルームバーグより)
2018年10月4日のブルームバーグの記事によると、
『ドイツ銀行グループでは日本で経営幹部の辞任が相次いでいる。』(引用ここまで)
とのことです。
経営不振のために、経営陣の刷新を図っているという考えもありますが、責任を取るのが大嫌いな日本の企業役員の気質を考えると、責任を後任に押し付けて、自分たちだけさっさと逃げたのではないか?、という印象を私は感じてしまうのですが・・・。
(もちろん、ドイツ銀行は外資系企業であり、今回退任されたのは、外国人幹部の方ではあります。)
やばそうな理由④ 米中貿易戦争の激化
これは、理由①とも重なりますが、トランプ大統領の中間選挙対策である米中貿易戦争のチキンレースは、どちらも引き際を見出さずに、激化の一途をたどっています。
そのため、前述の海航集団も当然影響を受けているため、米中貿易戦争は図らずも、米国・中国の両国だけではなく、遠くドイツにも多大な影響を及ぼしています。
海航集団は、1年半かけて保有するドイツ銀行の株を段階的に処分するとしていますが、この速度に変化が生じるかもしれません。
やばそうな理由⑤ ストレステストの公表
(ブルームバーグより)
つい昨日(2018年11月1日)の記事ですが、
『欧州連合(EU)の銀行監督機関である欧州銀行監督機構(EBA)は、域内の銀行を対象とする2018年のストレステスト(健全性審査)の結果を今週公表する。(中略)ドイツの銀行に適用されるより厳しいストレス(逆境)シナリオによって、ドイツ銀行が特に大きな影響受けると見込まれる。関係者の1人によれば、ドイツ銀の財務健全性を測る主要な指標は低下し、テスト対象行の下半分の位置となる見通しだ。ドイツ銀はコメントを控えている。』
とのことで、かなり厳しい評価が下されるようです。
今週末に公表される結果次第では、週明けにも、予期せぬ暴落が来るのかもしれません。
やばそうな理由⑥ メルケル首相引退
2018年10月30日、これまで、EUの盟主として尽力してきたメルケル首相の引退というニュースが飛び込んできました。
賛否はともかく、これにより、EU、ドイツ内の混乱はさらに深まり、当然、ドイツ銀行の処理はさらに後手後手になる可能性が高まるでしょう。
むすびに
最後に謝っておきます。
根拠なく、あおってすいません。
上の記事は、元ネタの記事を読んでから、慌てて拾い集めたものですので、私の事実誤認や過大評価が大きいと思います。
ドイツ銀行が危ないという点については、数年前から幾度となく見聞きはしていたのですが、米国株投資ブログを書いている事もあり、どうしても米国と中国にだけ注目が行ってしまっていたので、今回の寝耳に水の記事を拝見し、とうとうその日が来るのか?、と、慌ててしまいました。
私はドイツ語は読めないので、実際、ドイツ国内でどう評価されているかはわかりません。
いたずらに、暴落の危機をあおることになっているだけになるかとは思いますので、その内容については、各自でよく事実関係をお調べになったうえで、ご理解、ご対処ください。
投資は、自己責任でお願いします。
しかし、なんとなく怖いですね~。
ださくてもいいから、ちょっとポジション解消しようかな・・・(ボソッ)
どなたか、ドイツ銀行は全然大丈夫だぜ、という記事を書いて下さることを期待しています(笑)。